Left Alone 修羅場バージョン 5

シュラバージョン 最終話です。

ここでだけ出て来る基の本音って言うのは、

「お前が過ち犯したって構わない。俺が悪いって。分かってる。
こんな長い間放っておいて。寂しい思いさせたって。
でもさ、俺、お前の事本気で愛してんだよ。全部許せちまうんだよ。
だから、もう一度、今度は最初からやり直そう。な?
これからは大事にするから。ゆうりの事、世界で一番幸せな女にしてやるから。」

の 
“ 全部許せる ”
になります。

基は基なりに彼女の事を愛していて、
自分のした事も悔いていて。

だからこのシーンでは彼は口汚い罵倒の言葉を言いませんし、
兄貴に対して怒りも見せません。(もちろん、怒髪点 ですけど)
でもそれ以上に彼にとって最優先は、ゆうりを取り戻す。
それに尽きていたんです。
“ 許す ”
という言葉を使う事で、彼女が帰ってきやすい様、
彼なりに必死でした。

以下、本文。



Left Alone vol .26 second 5

 俺はその腕の中に守って欲しくって、泣き出しながら
「肇。」
って呼んでいた。
「もう、嫌だ。」
今更だけど、自分を守りたかった。好きでもない男に抱かれるのはもうご免だった。
 唖然とした表情の基が、俺と兄貴を見比べた。
 ヤバいって思ったけど、もう気持ちが止まらなかった。
動きを止めた基の胸を拳で突いて、転がる様に逃げ出した。
 自分に嘘はつけない。
 次に動いたのは兄貴の方で。
「もう、止めろ。」
そう言ってその腕の中に俺をかばってくれた。
「彼女が嫌だって、言っている。」
少し遅れた基が首を傾げる気配を感じた。
「何で?」
と。
 その表情は子供みたいだった。
「何で兄貴がしゃしゃり出てくるんだよ。」
思わず兄貴の体に腕を回していて、兄貴は俺をぎゅって抱きしめてくれた。
それを基の目が凝視していた。
 ご免、ご免。全部俺が悪くって。それでも、兄貴に助けて欲しいだなんて。
「基に話しが有る。」
兄貴が太い声で言った。聞こえたはずなのに、それを基は無視し
「なぁ、ゆうり。」
不思議そうな声だった。
「嘘だろ?」
お前は馬鹿か?もうこうなると、そう言い返してやりたくなっていた。
俺だって必死だ。
「嘘なはず無いだろ、分かんないのかよ!!」
こいつの
“ 訳分からん ”
みたいな表情に、無性に腹が立った。
「離れろよ。」
聞き慣れたはずの声がそう命じた。
「離れろって言ってんだよ。」
彼は怒鳴るでも無くそう言うと、
予想もしていなかった強い力で俺を兄貴から引き離した。
「何やってんだよ、二人とも。」
その声は悪ふざけをとがめる小学校の先生のようだった。
俺に言い訳をしろと言っていた。それから、謝れと。
 基は何を言っているんだ!?
「許してやるからさ。なぁ、ゆうり。駄々こねないで、素直に戻って来いよ。
お前、俺の女じゃん?」

 その言葉に俺はかっとなった。
俺はお前の所有物じゃない!!
その思いが湧き上がる。
 
 ふざけるな!!

        おしまい

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 ここから後は、本編と同じ流れになります。

 こちらのバージョンでは、彼女が自分から兄貴との関係をばらしています。
兄貴の方は最初ばれない様に気を使っていたのですが・・・・。
彼女が助けを求めた瞬間、兄貴はスイッチ変わってます。
でもって、むしろ自分でそれを主張します。
何しろ べた惚れですから。
こうする事で、自分が矢面に立てますからね。

 え〜、皆様、また遊びにいらしてね。 
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by hirose_na | 2008-04-20 23:08 | H の独り言