Left Alone 修羅場バージョン 2

修羅場バージョン、お約束通り、本日中にアップできました。
ふうっ。

ついでにセカンドバージョンも微妙にアップ。

本編 少し解説

勇利は基に対して溜まってる所有りました。
前にも書きましたが、彼がもう少し彼女を思いやっていたら、
流れは全く違うはずだったんです。
それに対して、兄貴は最初から彼女自身を大切にしています。
同じ“ 愛している ”でも
ベクトル違ったらこうか、みたいな所を書きたかった話しでもあります。

兄貴と基のコントラストが有ったから、勇利は基を否定している、そう言う部分、有ります。

皆様、良い週末をお過ごしください。
晴れると良いね ♪



Left Alone vol .26 second 2

 でも結局、基の顔を見てすぐに話しだす事なんてできやしなくって。
 彼の満面の笑顔に合格したのは分かったから。
「おめでとう。」
それだけは言えた。本当に嬉しかったから。純粋に。
 小躍りしそうな基をソファに座らせた。
「話しあわなきゃ。」
って。
 彼は
「ありがとう。」
って俺の手を取った。
「勇利がいたから、俺はここまで頑張れた。」
ああ、そんな事無いのに。
「基の実力だ。」
そう言って彼の手を握り返していた。俺なんか、何の力にもなっていない。
 そう思いながら、ゆっくりとその手を放した。

 俺は自分の事しか見えていなかった。それは分かっている。彼の喜びより自分のやりたい事を優先していた。知ってる。自分は最低だって。でも、でも。一刻も早く決着をつけたかった。
 どうやって切り出そうか。悩む俺に
「愛してる、勇利の事。」
躊躇わず、基はそう言い放った。
「お前の事、愛してる。」
困る。そう思った瞬間、抱きしめられていて。
 泣き出したくなるくらいはっきりと思い知らされた。違う、やっぱり違うって。
「嫌だ。」
俺は基の事押し退けていた。
「ご免。」
悪いと思う。でも、もう嫌だった。兄貴じゃなきゃ、嫌だ。
「俺、もう、お前の事・・・・」
そこで言葉に詰まった。
“もう、愛していない?”
違う。俺たちの間に最初から恋愛感情なんか無かったんだから。
 基はきょとんとした顔で俺を見つめていて。
「ゆうり?」
って俺の名を呼んだ。柔らかく。
「ご免。」
傷つける気なんか無かったんだ。
「ご免。基。俺、お前の事、愛せないよ。」
沈黙が流れた。

    
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by hirose_na | 2008-04-23 00:08 | H の独り言