女の悲しみ

鏡 35 話 更新しました。



あとがき、と書きながら
あとがきも辛い。
でも書いておきたい。

よく何かを作り出そうとする人が
『魂を削る。』
って言いますが、
私も今回削れましたとも、ええ、ごりごりと。
粗いミルで剥ぎ取る様に。
彼女の心境にどっぷり身を置きました。

出産できない状況下で
『妊娠したかもしれない。』
そう思った瞬間の女性の絶望的な気持ちをゲロ吐きそうな位
思い浮かべながら書いてました。

必死で
『有り得ないよ。』
根拠を探して。
『もうすぐ生理が来るはずだから。大丈夫だよ。』
自分に言い聞かせ、ほんの少しでも否定できそうな可能性にすがりつき。
でもこれは覚める夢じゃなく現実なんだって痛い位分かっていて。
逃げられない。
足掻いて足掻いて。
でも結局キッド使って調べない訳にはいかない。
でも本当は気がついている。調べなくったって妊娠しているって。

『死にたい。』

それだけじゃない。

即答で
『産めないよ。』
それから理由は後からついてくる。
『無理だから、無理だから。』

世の中の全てが自分の事を
『馬鹿。』
そう罵ってる様な気分になり、落ち込むよりももっと
全身の毛を逆立てて防御以前に攻撃に出る。

物凄く孤独で、行き場が無い。

今までの不幸が全ておままごとに感じる瞬間。

そんなの書いてみました。

女だから感じる悲しみだと思います。
だって、ねぇ。

女だったら誰でも子供を産みたいと思うはずだ。
そう言う観念は有りません。
でもね、
恵まれた環境に有ったら、
彼に愛されてその人が好きで、経済的にも何とかなりそうだったら
『これが私の人生かもしれない。』
そんな感じで受け入れる可能性が高いと思うんです。
でも彼女、それが出来ない。

自分を落とすしか無い涼子を哀しいけど現実はこれだろうなって
書いてみました。

不思議ですが、
26歳と言う彼女の年齢とも関わっているつもりです。
もし20歳だったらむしろ産むんだろうなって。

人間が大人になるってこういう部分なんだろうな、
そう言う思い入れも有ります。

暗いね。

でも、いつか、もう少し。
浮上するさっ!

普通の恋愛小説だったら
『あたし、一人でも産む!!』
なんでしょうけどね。
現実はやっぱ違うと思うから。
ここを書けるのが 廣瀬 なんだよって
自分に喝! 入れて、次話も書いていきます!!!





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大事な事!

私の小説、特にシリアス系のお品物の特徴は
“強さ”
だと思います。
人間が持っている強さです。

今回のお話と自分の過去がかぶる女性、
必ずいると思います。
だから読んでいて凄く哀しくてどうしようもない気分になるかもしれません。
でも、
明日は絶対来ますから。
多分皆さんそうやって生きてきたんだと思います。

作り物の世界ですが廣瀬は涼子を大事にしたいですし、
彼女にも必ず明日が来ます。

強く! 生きて行く女性が好きです。
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by hirose_na | 2009-01-16 23:23 | H の独り言